「California Dreaming」
河口湖の別荘に宿泊した日は、
途中見つけた持ち帰り餃子専門店「新風」の
餃子とワインを持ち込んだ。
スモークしたお肉やお魚と餃子にワイン。
ワインは、旦那さんが作ったピノブランとイタリアのキャンティ。
話が弾まない訳は、無い。
そこに流れる音楽が、その空間に
奥行きを与える。
ある女性ボーカルの声が流れた瞬間、
私は、心を鷲掴みにされた。
先週、たまたま行ったライブで聞いた
「California Dreaming」
ジャズっぽいアレンジで歌う
女性シンガーのハスキーな声
甘くないかすれた感じが
この曲に切なさを加える
今まで聞いた中で一番好きな
「California Dreaming」
Diana Krallだった
7年在住したCaliforniaは、
私にとって試練がほとんどだった
だから、やたら明るく陽気な
Californiaは、私にはフィットしない
この少しだけ切ない
California Dreamingは、
不思議にすっと胸に沁みた
「過去の辛い出来事を許してもいいんだよ」
と言われた様な気がした
曲に聞き入っていると旦那さんが
「昔、オークランドのYoshiへ
Diana Krallのライブを聴きに行ったのを
覚えてる?」
と言った。
私は、目が点になってしまった。
記憶が全く無いのだ。
まだ青かった私には、
彼女の歌の素晴らしさが分からなかったのだ
それが何年も経って再び出逢い
咀嚼出来るようになったと言う事だ
作品は、時を超えて生き続け
感動を与える
そんな貴重な経験をさせてくれた
Californiaは、私にとってやはり
特別であり続けるだろう
そして、自分さえも忘れてしまった事を
共有できる人がいる事に
深く感謝したいと思う
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