何かを手渡す事について
東京駅構内のマクドナルド
1月21日から25日まで
コーヒー0円キャンペーンの看板
長蛇列の最後尾に私も並んでみた
「何か買わなきゃいけないかも?」
と考えながら
「コーヒー下さい」と言う
すると、何も買わずに
本当に無料コーヒーがもらえた
ちょっとした物をもらうのは嬉しいし
コーヒーもなかなか美味しい
確実にマクドナルドの印象が良くなった
この無料コーヒーが
無意識のファンを育てている
マクドナルドの場合は
マーケティング施策の一環としての
無料コーヒーキャンペーンだろうが
「人は、自分に良い何かをもたらす
物や事が好きで、それを施してくれた
対象のファンになる」
という心理を上手く利用している
もしかしたらこれは、人間関係にも
同じ事が言えるかもしれない
特に深いお付合いでなくても
いつも自分の気持ちを理解してくれたり
ちょっとしたお土産をくれたり
「あなたの事を気にしています」
「あなたの事を大切にしています」
が伝わると人は、その相手を
好意的に見るようになる
相手に対するほんの少しの良い行動が
コミュニケーションをする前の
下地整備になっているのかもしれない
ポジティブな何かを先に手渡す事を
考えるときいつも思い出す光景がある
サンフランシスコに住んでいた時の事だ
雑貨屋さんやお洋服屋さんに入ると
「I like your scarf.」
(あなたのスカーフ好きだわ)
「You court color is beautiful !」
(あなたのコート、なんて綺麗な色なの)
「I like your shoes」
(あなたの靴、好きだわ)
などなど初対面の私に
店員さんが笑顔で
ちょっとしたお褒めの言葉をくれた
「よくこんなに褒め言葉があるなぁ」
と感心する気持ちいい言葉ばかりだった
それらの言葉には深い意味はなく
「Hello」の挨拶とセットで言う癖が
身についている感じだった
「これが、
アメリカ流コミュニケーションだ」
と感心した記憶がある
「何でもない何かを褒める」
という事は
「何でもない所から良いものを見つける」
という事だ
それは同時にたくさん褒められた経験が
あるから自然にできる事だと気が付いた
「人を褒めると下心があると思われる」
とか
「そもそも知らない人に話しかけていいの?」
とか
「誉め言葉なんてよくわからない」
とか
全く考えずポジティブな言葉を伝える
そう伝える事がマナーであり
コミュニケーションのスタート地点に
気持ちよく立つという事を
幼い頃から教育されているからかもしれない
日本人は、気持ちを言葉にするのが苦手
と言われているが
「余計な事かも?」と
考えてしまう事があった時
私は意識的に伝えたいポジティブな言葉を
言う癖をつけている
思いは、口にして初めて伝わるものだから
言わないと伝わらないのだから
相手に対してポジティブな何かを手渡す事は
綺麗なフォームでテニスをする様な物
かもしれない
「こんな事言ったら変に思われる」
などの怖れは
真っすぐ立てるはずの自分を
歪めて立たせているに他ならないのだから
ほんの少しだけ気持ちいい何かを手渡す事で
笑顔の輪が広がっていったらいいなぁと
思うばかりである
#マクドナルド #無料コーヒー #ポジティブ #あなたを大切に思う
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