動物を飼う事について 2

毎朝行く愛犬リクのお散歩
週末は、特にたくさんの
ワンちゃんに会える

ゴールデンリトリバーのアズキちゃんは
同じゴールデンのニムと大の仲良しで

いつもじゃれあっていた

しかし去年の秋から突然、
アズキちゃんがパタッと
姿を見せなくなってしまった

昨日まで走るくらい
元気だったのに

「突然動けなくなり
   病院に行ったらすい臓がんで

   その手術をした」


と風の便りで聞いた

毎週いたアズキちゃんが来なくなり
ニムは、とても淋しそうだった

今年に入り手術を乗り越えた

アズキちゃんが 再び公園に来れるようになった


前の様には遊べないが
アズキちゃんは、ニムや他のワンコに
会えるのがとても嬉しそうだった
みんなうっすら涙を浮かべながら犬友達全員でアズキちゃんの復活を心から喜んでいた

しかし、いい時間は
そんなに長く続かない


三週間くらい前から再び
アズキちゃんが姿を見せなくなってしまった


私達は、まさかの事態が起こらないことを
願うばかりだった


そして今朝、又リクのお散歩に 
公園へ行った時


いつもとは少し違い

ニムがずっと何かに吠えていた


ニムはやんちゃなワンコだが
無駄に吠えたりする子じゃない

でも、朝からずっとずーっと
意味なく吠えていた

少し不思議に思いながら
いつもの様にみんなで  
お散歩させていると
アズキちゃんの飼い主さんが現れた

そして


「アズキが14日に        
   天国に行きました」と言った


  私達は、絶句しアズキちゃんとの
  永遠のお別れを悲しんだ


  飼い主さんは、犬友達一人一人に
 お世話になったお礼のフードを配り
 気丈に挨拶をされていた


  アズキちゃんは、4歳の時に保護犬とし
  今の飼い主さんの所に来たらしい


  その時は小型犬に怯えるほ
   普通の状態ではなかったそうだ


  それから今の飼い主さんに
   可愛いがられどんどん
   元気になっていったという


  こういった保護犬が元気になった話を
  聞くといかに環境が大切かよくわかる 


  アズキちゃんは、今の飼い主さんに
  出逢えてたくさん可愛いがられ
  天国へ旅立つ事ができた


  犬に限らずペットは飼い主を選べない

  そして彼らの命は残念ながら
  人間よりずっと短い


  きっとニムは、何かを感じ取り
  アズキちゃんに最後のさよならを

  言ってたのかもしれない

   動物達は瞬間瞬間を大切に生きている

   彼らはいつも人間が忘れがちな
   大切な物を思い出させてくれる


「全ての命は有限である事」


「だからこそ瞬間瞬間を
   大切にしなければいけない事」


当たり前な事は
当たり前すぎてついつい
忘れてしまう

それを気づかせてくれた犬達に感謝し

全ての動物たちが幸せである事と
アズキちゃんが天国で幸せにいる事を
心から願っている